DCM-FZ7とわたし

一眼レフを買った。
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NikonのD3100。先日D3200が出たばかりで、一世代前のD3100が値下がりすると思ったら期待していたほどでもなかった。

今まで使っていたのはPanasonicのDCM-FZ7というカメラで、一眼レフ風というか、少なくともコンパクトカメラ風ではない重厚なフォルムが特徴的だった。
発売は今から6年ほど前。中学生の時から使っていた記憶があるので、発売初期に買ったんだと思う。
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中学生だった僕は、例によって非常に熱しやすかった。カメラを触っているうちにふと写真に興味が出てきて、平日の昼間からカメラ持って自転車に乗って写真を撮りに行った記憶がある。

写真は見えるものを美しくするのかもしれない。
ただの電柱やポスト、コンクリートのシミでも、ファインダーを覗いて短径で切り取るとなかなか面白く見える。そういうところを魅力に感じて、王道の被写体(綺麗な風景とか花とか)よりは「なんでそんなの撮るの」みたいなモノばかり撮っていた。

そのうちZorgだとかfotologueみたいな写真共有SNSも始めた。さらに、用意されたサイトにアップロードするだけじゃ満足しなくなってきて、HTMLとCSSを覚えて写真を公開するためのWebサイトを作ったりした(結局公開はしなかったけど)。言ってみれば、写真がWebデザインに興味をもつきっかけだった。

高校に入る頃にはプログラミングのほうに興味が出てきたので、写真にのめり込むことはなくなった。SNSにもログインしなくなった。

でも、去年大学に入って京都に来るときには実家からこのカメラも持ってきた。
暇な時に自転車でふらふらするのが好きで、いろいろなところに行ったけど、たいていカメラも持っていった。京都の三大祭も(時代祭は見逃したけど)カメラもって見にいった。


DCM-FZ7と出会った当時僕は絶賛登校拒否中だった。
毎日悶々とするだけでクズみたいな生活をしていた僕に、身の回りのものをちょっと違って見せてくれたり、外の世界に興味を向けさせてくれたりしたのが、このカメラだった、のかもしれない。

何がきっかけでどうなるか、まったくわからないものだと思う。
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そういうわけで、さよならDCM-FZ7。
近日中に実家に帰します。


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