中国に行ってきた:4.上海

上海に行った話

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十一日目(苏州→上海)

苏州を出発して40分ほどで上海についた。
春に中国に来た時、まず泊まったホテルが上海站の近くだった。
苏州站からは上海虹桥站へ行く列車が多かったけど、春に初めて降り立った上海站が見たくてわざわざ選んで切符を買った。
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今回は何も失くしていないので心の余裕が違う(前回は飛行機に携帯電話を忘れた)。

地下鉄で南京东路へ移動し、春にも泊まった上海旅行者青年旅舎にチェックインした。ここは非会員一泊60元で、綺麗なユースホステル。ちょっと部屋が狭いのが難点だけど。
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昼は歩行者天国になっている新世界で吉野家の牛丼を食べた。こっちの牛丼セットはコーラと茶碗蒸しがついている。どんな米を使うのかと思ったら、あれはたぶん日本米だった。美味しかった。

ご飯を食べてから上海书城(上海書城)という大きな書店に行った。お目当ては技術書の英語版。日本で買うより中国で買うほうが圧倒的に安い。オライリーの『Learning Ruby(初めてのRuby)』と、Fred Brooksの『The Mythical Man-Month(人月の神話)』を買った。どちらも29元(350円くらい)。幸せ。

Learning Ruby

Learning Ruby

Mythical Man-Month, The: Essays on Software Engineering, Anniversary Edition

Mythical Man-Month, The: Essays on Software Engineering, Anniversary Edition


その後、京都大学大学院に行ってる中国人の友達、の彼女!(本人は忙しくて来れなかった)と上海を観光した。上海の通りは、中国の地名に由来していることを教えてもらった。確かに地図をみると、南京路や北京路、曲阜路まである。なるほどなあ…。

途中で月饼(月餅)食べた。油っぽかったけど食欲をそそる味だった。
夜は大学院生も交えて、枣阳路に面した店で東北料理を食べた。地三鲜という料理が日本のチンジャオロースと同じような味付けでおいしかった。

中国の地下鉄は日本より終電が早い。急いで駅に行ってホステルに帰った。
部屋に戻ると四人部屋なのだけれど西洋人の女性が一人居るだけだった。今回はやたら西洋人女性と同室になる確率が高かった。


十二日目(上海→日本)

帰りの飛行機は15時25分。

午前中は近くの上海博物馆(上海博物館)に行った。入館無料。
どこへ行っても韓国人に間違えられるから、今回はいつも被っていた帽子を脱いで行ってみた。でもやはり入り口で韓国人と思われた。
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博物館は4階建てで、1階が青銅器と彫刻、2階は陶器、3階は書と絵画、4階は民族工芸から古銭、家具、玉器。近代の展示物より古代の展示物が充実しているのが特徴(らしい)。
民族工芸の展示部屋で民族の分布図を見ていると、自分が目にした中国は、中国の一部に過ぎないんだという感じがした。

すべて見終わると12時を回ってしまったので、急いで荷物を取りに戻って地下鉄に乗った。

3,40分で着くと思っていたら、意外と時間がかかって空港に着いたときは14時5分ころだった。浦东国际机场はターミナルが2つあって。はじめ逆のターミナルに行ってしまった。
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急いでチェックインして出国審査受けて、搭乗開始ぎりぎりに搭乗口についた。ターミナルの番号気づけなかったら危なかった。

飛行機に乗った時に、キャビンアテンダントに「座席何番ですか?」(日本語)と聞かれて、「五十六」(中国語)と返したら中国語で案内された。適当に对对言いながら席に座った。
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隣に中国人の夫婦がいて、そのおじさんと少し話をした。ツアー客で、はじめて日本に行くらしい。大阪と京都を観光すると言っていた。

機内食にそうめんみたいなものが出てきた。
おじさんは変な味がする、と言って食べられなかった。ワサビがダメだったらしい。

日本時間18時ごろ、下に明かりが見えてきた。
明かりはどんどん増えていって、窓の外に街があるのがよくわかった。

なにか喪失感みたいなものを感じた。
京都に帰ったら、またいつも通りの生活に戻るのだなあ…。

飛行機が着陸したとき、外を見ているおじさんに、大阪に着きましたねと言ってみた。
するとおじさんは、「君は帰ってきたね」と言った。